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藤原竜也という男

男は選んでいた。

第二のエルサレムであるレンタル屋であるゲオ伊丹店。

 

男は週に2回はここに来る。

「おやじ~空いてる?」という常連感をむき出しにしながら、自動ドアを開けた瞬間に流れ込む風をよける術を知っているかのごとく入店する。

 

そして、男は今日も悩んでいた。

何を見ようか、、、、、、男は37年という人生において映画という映画を見過ぎて

もはや見る映画がなくなっていた。なので、時には2度3度4度同じ映画を見たりもする。

 

Q、男さんにとって映画とは?

A、そうですね~恋人より愛してるってことかな。

 

情熱大陸風なカメラアングルを気にしながら今日も男は人差し指をパッケージに沿わせながら右から左へ歩くのであった。

 

「こうやって~自分の一回の呼吸と一タイトルを指で呼応させるようにはわせてタイトルを読んでいくとこれだけのタイトルを考えるのも大変だよな~とその人生の多様性を感じるんです」

と、今度はプロフェッショナル風に映画のプロを気取る。

 

「一人一人が僕に語り掛けてくるんです。今夜は私にしませんか?今夜は私と2時間過ごしませんか?」って、、、、、

そんな一人プロフェッショナルを楽しみながら本題であるレンタルするものは見つかっていませんでした。

 

あ~あれも見たこれも見た。

ジャパニーズ映画、洋画、アニメ、ドラマ、あらゆるものを見ている、、、もう何を基準に見ればいいのか?

男は完全に今、スランプに陥っていた。

 

男は指でなぞりながらある作品にたどり着いた。

 

そのタイトルの名は≪バトル・ロワイヤル

名匠 深作欣二監督の最後の作品であり、藤原竜也出世作

当時、あまりの衝撃的内容によりR15指定や国会で話し合われるなど大いに社会問題となった。当時男が20歳のときの作品。

 

とある未来、経済危機や完全失業率15%、失業者1000万人を突破。

大人たちは人生の失望にあえぎ、大人たちを頼らなくなった子供たちは暴走し、学級崩壊、家庭崩壊が各地で発生。少年犯罪は増える一方不登校児も増え、校内暴力も増え、教師の殉職者は往々にして増える一方、自信を無くし、子供たちを恐れた大人たちはやがてある法案を議会で可決し、施行する。それが新世紀教育改革法案、通称「BR法」である。

毎年、全国の中学3年生のクラスから一クラスを選びコンピューター管理された脱出不可能な島で最後の一人になるまで殺し合いをさせることにより「死」というものを自覚させ、その恐怖により支配するという法案。

 

今まで平凡に生きてきた学生たちが、次の瞬間には敵となり殺しあう。

ただの殺し合いと非難する声も多かったが、深作監督は同じ年の人にこそ見てほしいと願いながら死んだそうです。

内容を見れば確かに監督の意味もわかります。

 

藤原竜也は作中では主人公を演じ、友を殺され、大切な女の子とともに島を走り回りながら、それでも殺しあう友たちをなんとかやめさせようと奔走するも現実と想いのギャップになやまれていく。

ちなみに、若かりし柴咲コウ栗山千明山本太郎高岡蒼甫なども出演していた。

教師役は北野武。配役もなかなかのものでした。みんなこれを機に売れた。

 

男は自然にその作品を手にしていた。

そして、男はひらめいた。今夜は≪藤原竜也まつり≫を行おう!!!!

 

プロジェクト・FUJIWARAを実行することにした。

 

バトル・ロワイヤル

バトル・ロワイヤル

デス・ノート

カイジ

カイジ

藁の楯

MONSTERZ

るろうに剣心

僕だけがいない街

 

男は週に2回だいたい5本以上は借りるのは普通だ。

そして、これらを借りていて、、、男は悲しくなってきた。

僕の人生ではないが、藤原竜也の人生を自分のことのように考えて悲しくなってきた。

 

涙が出そうな心持ちを必死にこらえながら、男はレンタルを済ませ車へと急いだ。

 

そして、この辛い気持ちをハンドルをたたくことでなんとか抑えようとした。

 

 

だって、そうでしょ!!!!!

男は車の中で一人になりながら思った。

 

藤原竜也  経歴

 

「バトルロワイヤル」で中学生ながら殺し合い➡「バトルロワイヤル2」で生き残った藤原竜也をテロリストをし、いろいろな中学生から命を狙われ➡高校生になったら「デス・ノート」を手にして犯罪者を殺しまくって最後には殺され➡「カイジカイジ2」ではギャンブルにはまり何億も借金をして、地下で働かされたあげくブレイブメン・ロードという高層ビルと高層ビルの間に渡された一本の鉄筋の上を歩かされ藁の楯で大金持ちの孫娘を殺し孫娘のじいさんか藤原竜也を殺したら10億円という懸賞金をかけたことで日本中から命を狙われ➡「るろうに剣心では今までの恨みからか京都中を焼き払い➡「MONSTERZ」では人間を恨みすぎて人々を操る能力に目覚め人々を支配し➡「僕だけがいない街で最後には新たな能力リバイバルに目覚めみんなを救うために過去に戻り、最後は心の中にあった優しさでみんなの人生を守るために自らの存在を人生から消すことで命を守った。

 

こんな壮絶人生ありますか?????

男は自分なら耐えられない。そう思いながら車のハンドルをたたいた。

 

普通の人間なら耐えられない。

 

男は35越えたころから感情移入を激しくなった。

とても涙もろく、、、すぐ泣くようになった。

 

藤原竜也の生き方を尊敬しつつも、藤原竜也を自分に重ねながらも今夜もお酒を飲みながら涙する男であった。